大阪万博その①:いのちのあかし
2025.07.17
木曜日の休診日を利用し大阪万博に行きました。慶應義塾幼稚舎の同級である杉山央君がプロデュースする“いのちのあかし”では、アートとの共生を追求する彼の信条と、映画監督の河瀬直美さんの人々の心に迫る映像と共に、自分の過去に引き込まれる体験をしました。近代的なパビリオンが立ち並ぶ中、万博内に移転された廃校舎の中に入ると、木造の床から伝わる足音や匂いから昔の自分に立ち返り、ニュートラルな自分に戻ることが出来ました。杉山君は、昔“アートはアーティストの心の底から湧き出る物差しを基準にしており、純度の高い普遍的な価値である。マーケテイング的にできた陳腐化しやすい産物とは異なる。アートの存在意義を高め、社会と融合していきたい”と語っていました。私はアートに触れる瞬間、自分を見つめなおす感覚、ニュートラルに戻れる自分があり、この感覚は医療現場においても非常に大切にしています。偏りのないニュートラルな視点は、患者の治療意欲や回復力に繋がり、医療者の判断力を支え、新しいものを生み出す土壌になると確信しています。パビリオンでは対話の重要性を説き、人との対話そして自分との対話を通して未来を考えていく、そんな貴重な体験をしました。