用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック

2024101日(火)
新規開院

9/29(日)内覧会開催

医院情報clinic

電話番号
準備中
住所
〒158-0097
東京都世田谷区用賀4-19-5

診療時間

 
8:30~12:30
14:00~18:00

※最終受付は30分前まで
休診日…木曜・日曜・祝日

ご挨拶message

 これまで慶應義塾大学消化器内科医局に在籍のもと、関連病院、米ペンシルバニア大学留学、その後東海大学、東京医療センターと臨床や研究、教育指導を重ねてきました。慶應義塾幼稚舎5年生時に祖父を亡くしたことから医師を目指す決意をし、今日までの医師25年間は、臨床現場の最前線で多くの臨床スキルを積み上げ、自己研鑽してきました。長い臨床実地の中で、消化器内科を中心とした疾病やがん治療も多く経験しましたが、医師の究極の宿命は、未病予防健康管理にあると考えるようになりました。多くの学会に所属し、委員もさせて頂き、最近では多分野のバラバラの知識が一つに繋がってくるように感じます。専門である、内科、消化器、肝臓分野に限らず、今までの経験を生かし、患者目線に立った様々なお悩みに答えていけるように日々努力して参ります。そこには、看護師や事務の力、医療に参加してもらう患者さんの意欲、家族の力も必要です。医療を提供していく中で、患者さんからも多くの学びを感じ、それが自身の肥やしになっています。日々研鑽を重ねながらも、こうした方々に常に感謝し、地域に貢献できるクリニック運営を目指します。そして、医療の発展は目まぐるしく変化しています。将来を見据えた新しい分野にも挑戦して、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群:以下メタボ)とロコモティブ症候群(運動器機能低下症候群:以下ロコモ)を同時に予防管理していく日本初のクリニック診療を構築していきます。勉学を怠らず、常に前を向いて、皆様と成長し続けるクリニックを目指す所存です。

──なぜ肝臓を専門にしたのか・・

 肝臓は、代謝の中心臓器であり、“肝”と言われるほど人間の体の要です。消化器を学ぶ医師は、元来、体のほとんどの領域を網羅する分野であるため、全般的な知識が求められます。消化器内科は、救急外来やプライマリ・ケアの場では、その幅広い見識や経験が診断に繋がるケースがあり、活躍する場面が多い診療科です。特に、最近は内視鏡の腕を磨く消化器内科医が多い中、病態生理を掲げて論理的思考で判断する肝臓学者は、消化器全般を見渡せる、まさに“内科の王道”と考えられています。肝臓を極めることで、多臓器へのネットワークの重要性がわかり、そこでの知識が多くの分野に派生していきます。私は、そんな肝臓学者であることを誇りに思っています。
 最近多くの学会で、コロナ禍での脂肪肝をはじめとする生活習慣病が悪化している内容を取り上げていただきました。医師としてどのように関わり、患者さんを勇気づけていけるか、これこそが私に与えられた課題です。肝臓、消化器以外にも、様々な学会に所属し、多角的な視点を養ってきました。医師20年余で培った、知識や経験を今こそ集約し、患者さんと育む、新しい診療スタイルのクリニックを実現したいです。

用賀きくち内科 肝臓・内視鏡
クリニックについてconcept

クリニックシンボルマーク
決定への足跡

 シンボルマークは象徴であり、そのデザインポリシーをもつことが、クリニックが社会に何を貢献し提供していくかを伝える上で必要不可欠です。“ミッション(使命)やパーパス(存在意義)を可視化し、あたため、共に育てていく”患者さんへのメッセージに留まらず、クリニックを訪れる方、そしてそこで働く人達が同じ方向性で目標に向かっていけるよう、その道しるべとなるようなマークを作りたいと考えました。
 まず、私が大切にしたのは信頼です。手を携えて、医療者と患者さんが対等な立場で協力し合う関係。医師としては、今までの経験に加えて、独りよがりにならず、新しいものにも耳を傾けていく謙虚な心が大切です。患者さんに、情報提供して診療に参加していただくことで、強い絆が生まれます。これからは、患者さんの医療に向き合う力を大切に、共に育むことが重要と考えています。マークにはそんな意味が込められています。
 そして、手の中からは芽が伸び、葉と蝶を描きました。葉は私の専門分野である肝臓をイメージしています。蝶は""にかけていますが、それ以上に大きな意味を持ちます。2023年12月、私の慶應義塾幼稚舎時代の親友・杉山央君からの勧めで、写真家・蜷川実花さんの展覧会に行く機会がありました。"蝶の舞う景色"という作品には、様々に咲き誇る花びらの中を飛び舞う蝶の姿がありました。Butterfly effectという言葉があるように、蝶は可能性の象徴です。未来、その先に広がる可能性、そうした景色に思いをはせるときに、蝶はより添うように羽ばたく、と蜷川さんは考えておられました。クリニック構想の最中、私は強く感銘を受け、蝶を未来へ飛び立つ可能性として表現しました。
 また、腸と肝臓がクリニックの柱としながらも、より大切にすべきはその芽の根元の部分で、生活習慣病の根底にある原因をそれぞれの症例で医療者と患者さんが手を取りあって探し、追及していく姿勢を表現しました。
 最後に母校である慶應義塾のシンボルカラーBRB(ブルー・レッド・ブルー)を洋服の袖に入れました。左側の医師が、右側の患者さんの手を包み込む形で手を差し伸べています。当初は、握り合う手をペンマークの色に例え黄色にしていましたが、肌色に近い色に変えました。
 今後は、人々の絆を大切にし、信頼の輪を広げていきたいです。
 最後に、マークの作成に伴い、私の子供達から、そして家族全員からの意見をくみ取り、アイデアをデザインにしてくださった金原かの先生にこの場を借りて、御礼申し上げます。

最新機器を駆使した現状把握~究極の脂肪肝診療、生活習慣病指導~

 当クリニックでは、20年以上脂肪肝や生活習慣病を診てきた経験を十分に生かして、独自の診療スタイルを提供いたします。
 まず、大事なことは、“沈黙の臓器・肝臓”とどう向き合うかです。そこで採血結果が迅速に出せる方法がないかと検討を重ねた結果、ドライケムという迅速分析装置に出会いました。約10分で肝機能を含む生化学を調べることが可能となり、早速当クリニックに導入することを決めました。血算、CRP、HbA1c測定装置と合わせて、脂肪肝やメタボを管理する上で必要な項目をその場で瞬時に測定できるようになっています。
 次に、私の診療の右腕ともいうべく、肝臓の脂肪化や硬度が数値で測れるFibroScanの設置を行いました。

ドライケム

FibroScan

日本のクリニックで、高精度の脂肪量測定(cCAP)機能を搭載している施設は、まだ約10施設です。私が慶應義塾大学病院に勤務していた頃、第一台目がフランスから日本にはじめて導入されてから、東海大学・東京医療センター時代を含め約20年間、この機器と一心同体で歩んできました。当クリニックの特徴として、FibroScanを診察室内に設置し、他施設では技師などが測定している中、私自身の測定で得た肝臓の情報を診療に役立てフィードバックしている点にあります。FibroScanからの情報は、採血データからではわからない情報が得られることも多く、診療に役立つと同時に、自らの研鑽にも繋がり、脂肪肝診療には切っても切り離せない存在です。そして、前医でも繰り返し行ってきた肝臓病教室の再開を決めました。これは、患者さん側からの再開を望む強い意向で後押しされる形で“脂肪肝のすすめ・ようが健幸教室”と名前を変え、生活習慣病全般に視点を変えて開催することにしました。通常の診療内では話すことが困難な、食事・運動療法を中心とした生活留意点や診療情報、データの読み方などをわかりやすく解説します。ZOOMとのハイブリッド配信を行い、教室での内容は、受付横に二次元バーコードを設置し、診察の待合時間などに後から見られるように準備したいと考えています。
 脂肪肝患者さんで見られる変化として、全身性に動脈硬化がすすみ、将来的な心筋梗塞や脳梗塞の発症が問題視されています。消化器内科医である以前に内科医であることをもう一度我に返り、脂肪肝患者の動脈硬化病変の評価に着目することにしました。当クリニックでは、最新エコーARIETTA 650 DeepInsight SEを用いた頸動脈エコーCAVI(cardio-ankle vascular index)を使って測定し、判断します。また、体成分組成計である最新鋭のInBody580(2024年3月に販売)を導入し、生体インピーダンス法を用いて、全身的な筋肉量や体脂肪量、部位別の変化を調べ、食事運動など生活指導に活かしてまいります。(InBody測定は無償で提供いたします。)

エコー(超音波)

CAVI

InBody580

 ここからは、クリニックの革新的な挑戦になりますが、常日頃私が気にしている事柄に、ロコモがあります。
日本整形外科学会が提唱した概念であり、年齢を重ねることで、筋力が低下し、関節や脊椎などの病気を発症し、立ったり、歩いたりといった運動機能が低下した状態を指します。メタボを管理しすぎるあまり、基礎代謝が落ちてしまい必要な筋肉量が落ち、ロコモが進行してしまう、そんな臨床上のジレンマを経験します。メタボとロコモは同時管理すべきであるというのが私の考えです。ロコモになった状況においては整形外科の先生に診てもらわなければならない面が多いですが、その予防に関しては食事・運動がかかわる部分も多く、内科医が治療すべきであると考えます。当クリニックでは、上記InBody測定に加えて、握力や身長の測定、“ロコモチェック”などを積極的に行い運動療法に繋げていきます。メタボとロコモを同時診療できる、日本初のクリニックを目指します。
 一方で、脂肪肝の原因の一つにアルコール多飲があります。私が慶應義塾消化器内科のアルコール研究グループに所属し多くのアルコール患者さんの診療に携わってきた事やアルコール学会の理事を務めている事もあり、多くの患者さんが私の外来にいらしています。問題飲酒をするようになると、消化器内科医一人では抱えきれなくなることを病院勤務時代から身をもって経験しています。元職の東京医療センターでは、精神科医やソーシャルワーカー、看護師など10職種から成る多職種チームをつくり、精神科病棟に入院して禁酒指導するリハビリテーションプログラムTAPPY(東京医療センターアルコールリハビリテーションプログラム)を立ち上げました。昨今では、節酒薬が使えるようになり節酒概念が確立されると、クリニックが果たすべき役割も多くなることが予想されます。当クリニックでは、アルコール使用障害が疑われる症例に、AUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)という飲酒習慣スクリーニングテストを用い、軽症例においては、飲酒日記の配布やYouTube動画などを利用した節酒指導・治療を積極的に行っています。重度依存例は、TAPPYや久里浜アルコール症センターへの紹介を行い、クリニックで管理出来うる症例については可能な限りアルコール患者さんのお手伝いをしていきます。
 消化器内科のクリニックとしては、これまでに多くの経験を積んできた胃カメラ大腸カメラ検査も、副院長と手を組み、内視鏡専門医の立場から、鎮静剤を使った負担の少ない方法で実施いたします。特に、副院長の診察では、女性の方へも安心した内視鏡検査が受けてもらえるように配慮してまいります。働く女性や子育て中の女性など日々多忙に過ごされる方々にも心身の健康サポートに努めてまいります。

胃カメラ・大腸カメラ

 健診については、世田谷区健診をはじめ、定期健康診断、雇用時健康診断、特殊健康診断(放射線業務、石綿、鉛健康診断のみ)を行っていきます。未病予防の観点からは、クリニック独自の総合的な健診項目を設置し、ドック健診を行います。また、他施設でのドックや健診をされた方で、結果をよく見られずにやりっ放しにされて方がいらっしゃいましたら、是非、過去5年間ほどの健診結果を持参いただき、健診結果総合判定外来(自費診療)で、人間ドック健診専門医の目で、アドバイスいたします。お気軽にご相談下さい。

未来志向型クリニック~未病予防・先見医療をめざす~

 消化器内科分野については、いかなる病気にも対応できる自負があります。幸いにして、消化器の領域は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、膵臓と、体の中の多くの臓器を含んでおり、ほぼ全身を診れる診療科であります。でも、医師は、なってしまった病気を治すことだけに重点を置いていいのでしょうか。特に病気が進んでしまっているケースなどは、医師として治療で助けられる部分が少なく、もっと早い段階でなぜ見つけてあげられなかったのか、と悩むケースも多く経験しました。そんな時、中国の古典医学書の難経の中に、“上工治未病、中工治己病”つまり“上工(名医)は未病を治し、中工(普通の医者)は己病(発症した病気)を治す”という言葉に出会いました。また、中国最古の医学書黄帝内経素問にも、“聖人は已病を治さずして未病を治す”つまり“本当の名医と呼ばれる者は、既におきてしまった病気を治すことはもちろん、未病(病気になる一歩手前の段階)をも防ぎ、治してしまう”という文があり、未病予防の重要性を感じるようになりました。その頃、米留学後の東海大学東京病院に勤務しており、健診センターを併設した同病院で、健診分野につき学び始めていました。“病気の前段階で予防し、早期に対処する”、自分が求めていた診療スタイルがより明確になりました。今日の医療は、機器や技術の発達により、体に負担少なく低侵襲で治療でき、抗がん剤など効果が期待できる薬剤も昔よりはるかに増えました。大学病院やがんセンターなどはこうした先進医療を追及すべきですが、病気にならないよう事前に手を打つ、先を見据えた“先見医療”こそ、当クリニックが追及すべき、新しい医療分野といえます。 
 以上が開業前の当クリニックの紹介となりますが、ここまでは現時点での構想であり、この限りではないと私は考えています。独立不羈(慶應義塾創設者福澤諭吉先生が、慶應義塾大学初代医学部長北里柴三郎に残した言葉)の精神で挑戦を重ね、用賀の地を基盤に、空へ、日本全国へ、世界へ、発信できるクリニックを目指して、10月まで準備を重ねていきます。これからも変わらないご支援やご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

院長 菊池真大

院長 菊池真大kikuchi masahiro

略歴

1987年
慶應義塾幼稚舎卒業
1990年
慶應義塾普通部卒業
1993年
慶應義塾高等学校卒業
1999年
慶應義塾大学医学部卒業 慶應義塾大学病院、大学関連病院で研修
2004年
慶應義塾大学消化器内科専修医
2006年
永寿総合病院消化器内科医員
2009年
米国ペンシルバニア大学消化器内科博士研究員(ウィルス性肝炎の免疫学)
2011年
慶應義塾大学消化器内科助教
2012年
東海大学医学部付属東京病院消化器内科助教
2014年
4月
東海大学医学部付属東京病院消化器内科講師

10月
独立行政法人国立病院機構東京医療センター 消化器科
東海大学医学部非常勤准教授
2015年
4月
東海大学医学部客員准教授(現職)
2018年
4月
独立行政法人国立病院機構東京医療センター 消化器科医長代行
東京医療保健大学 大学院看護学研究科 臨床教授
2020年
4月
独立行政法人国立病院機構東京医療センター 消化器科副医長・診療科長
2021年
6月
駒沢・風の診療所 副院長
2023年
10月
旗の台病院 副院長・内科診療部長
2024年
10月
用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック院長(現職)

資格

  • 医学博士(慶應義塾大学、NASHの診断学)
  • 日本総合内科専門医・指導医
  • 日本消化器病学会専門医・指導医
  • 日本肝臓学会専門医・指導医
  • 日本内視鏡学会専門医
  • 日本人間ドック健診専門医・指導医
  • 日本病態栄養学会専門医・指導医、NSTコーディネーター
  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本肝臓学会
  • 日本内視鏡学会
  • 日本総合健診医学会
  • 日本アルコールアディクション医学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本病態栄養学会
  • 日本門脈圧亢進症学会
  • アルコール医学生物学研究会
  • 日本プライマリ・ケア連合学会
  • 日本超音波学会
  • 日本消化器がん検診学会

学会役員

  • 日本消化器病学会評議員
  • 日本肝臓学会評議員
  • 日本アルコールアディクション医学会理事・評議員、編集委員、医療保険委員、広報委員
  • 日本総合健診医学会審議員、編集委員、学術委員、倫理審査委員、専門医制度委員
  • 日本抗加齢医学会評議員
  • 日本門脈圧亢進症学会評議員

副院長 菊池美穂kikuchi miho

略歴

  • 私立桜蔭中学校・高等学校卒業
  • 横浜市立大学医学部卒業

主な勤務先

  • 慶應義塾大学病院
  • 独立行政法人国立病院機構東京医療センター
  • 旗の台病院
  • 国家公務員共済組合連合会 立川病院
  • 水戸赤十字病院

資格

  • 医学博士(慶應義塾大学)
  • 日本総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本肝臓学会専門医
  • 日本内視鏡学会専門医
  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 日本医師会認定産業医
用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック

肝臓内科/消化器内科/一般内科

〒158-0097
東京都世田谷区用賀4-19-5

TEL:準備中

 
8:30~12:30
14:00~18:00

※最終受付は30分前まで
休診日…木曜・日曜・祝日