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 健康運動指導士講習7日目

健康運動指導士取得に向けて、今日から再び4日間の講習が始まりました。4日間を終え、残り25単位(38時間)のE-learningを終了すれば受験資格が得られるので、今年度中の取得を目指してしっかり取り組んでいきたいと思っています。初日の講義だけでも、すでにいくつか印象に残る学びがありました。

まず、運動(Exercise)とは、意図をもって余暇時間に行う活動のことを指し、家事や労働など日常生活の中で自然に行われる動きは生活活動(Lifestyle Activity)と呼ばれます。そして、身体活動(Physical Activity)はその二つの合計であるという考え方です。健康運動指導士は “Exercise is medicine” の考え方を軸にしながらも、運動だけでなく生活活動にも目を向けて指導することが求められるという話がありました。この視点は、脂肪肝を肝臓だけの問題として捉えるのではなく、全身の代謝疾患として診る姿勢や、病気だけでなく患者さん自身が意識する“健康”という観点から診療アプローチを行う日常診療と非常に重なるものがあり、深く共感しました。

身体活動・運動ガイド2023では、成人は毎日60分以上の歩行(約8000歩)、週23 METs・時以上の身体活動、さらに週60分以上の筋トレ(週2〜3回、4 METs・時以上)を行うことが推奨されています。また、長時間座り続けないことも重要とされています。一方で、筋トレのやり過ぎは心血管イベントのリスクを高めるという指摘もあり、適切な運動量の大切さを改めて感じました。

身体活動を推進するためには個人の努力だけでは不十分で、社会環境の整備が欠かせないという話もありました。歩きやすい街づくり(Walkableな環境)が地域レベルでは重要であり、ソフト面ではSocial capital、つまり社会関係資本を育てることが鍵になるという内容です。信頼、規範、ネットワークという三つの構成要素が、人々の協調行動を活発にし、社会の効率性を高める。これはオタワ憲章が示すヘルスプロモーション、すなわち「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス」とも深くつながっています。

こうした考え方は、医療現場やクリニック運営にもそのまま応用できるものだと感じました。信頼があり、規範が共有され、ネットワークが豊かであることは、まさにワンチームで行うチーム医療の基盤です。講義内容が、健康づくりの視点とクリニック医療の組織づくりの両方に響くものであったことが、とても印象的でした。